イラっとした瞬間に、もう怒っている人・・怒りの言葉を口にしている人っていますよね。　心の言葉がそのまま口をついて出てしまう。　誰が見ても怒っていることが明確にわかってしまうような怒り方は、問題がある・・と思います。　自分の気持ちの通りに、言葉や態度に出てしまう。　つまり自己コントロールが出来ないということなのです。　それって、おもちゃ売り場で「買って買って！！」と泣いている小さい子供と同じ・・。

相手がこちらの思い通りにならないことなんて、しょっちゅうです。　なぜならば「他人はコントロールできないから。」　“他人” とは、親兄弟・配偶者子供、自分以外の全ての人のこと。
自己コントロールしようとして出来ないのであれば、他人をコントロール出来ないのなんて当たり前だと思いませんか？　自分が出来ないことを棚に上げて、人には自分の言うことを聞いてもらおうなんて、どう考えてもムシが良すぎます。

もちろん怒ることも大切です。　怒ることで伝わることもあるから。　ただその怒りは、怒る必要のあるものなのか、今は怒らずに済ませることのできるものなのか「区別できていますか？」・・ということなのです。　イライラの気持ちに任せて怒り出す前に、冷静な「配分」と、相手に理解できる「伝え方」が必要です。

私たちって、怒っても仕方がないことで、腹を立てたり、愚痴っても仕方ないことで、文句を言ったり、心配しても仕方ないことで、心を痛めたりしています。　『心配事の99％は起こらない』なんていう本もありますね。
悩んでも仕方ないのであれば、悩まない、愚痴るだけではなく、今自分にできることを探してみる、場合によっては諦める・・これが自己コントロールです。

必要のあることは、相手にわかるようにしっかり怒りましょう。　でも大多数の、怒っても仕方がないことには、怒らずに済ませること・・少しの努力でそれができるようになります。　怒りの気持ちに任せて怒っても相手は何とも思わず、却って嫌われるだけだったり、信頼をなくしてしまったりします・・。