35年ほど前、横浜国立大学を定年退官され、埼玉県の鶴ヶ島にある国際商科大学（現・東京国際大学）で授業を持たれていた、故・伊東博先生に「人間関係論」を学んでいたことがありました。　毎週火曜日に半年間会社を休み、先生の補助的な仕事をするという名目で学生に交じっていました。
その頃に「自己肯定度」という言葉を初めて聞きました。　自分はどんな人間なのか、自分のことをどのように感じているのか、自分で自分を認められるのか・・。

例えば泊まり込みのワークショップなどで、研修のスタート時と、2泊3日の研修終了時に「自己肯定度」がどのくらい変化するものかを調べると、全く無意識のうちにほとんどの参加者の肯定度がアップし（人によっては倍近く）、何よりも本人が驚いている姿を何度も見てきました。　当時の統計が残っていれば、面白かったのになあ・・と思います。

アンガーマネジメントの本をまとめていて、久しぶりに「自己肯定感」という言葉を見つけました。　「人に対する攻撃性の強さは、“自己肯定感の低さ” からくるもの」。　つまり、自分で自分のことを “これで良いんだ” と認めることができない人、自分に自信がない人が、他人に対して攻撃的になりやすいということなのでしょう。

当時の授業で伊東先生は、「自分を大切にできない人は、他人も大切にできない。」と、よくおっしゃっていました。　自分を大切にできる人は、他の人が持つ価値観や感じ方も大切にできる。　自分と同じように、他の人の意見や考え方も許容できる・・と。

「自分を大切にする」ということは、「我を通す」ということではありません。　自分で自分のことを信じられるということ。　なので、揺るがない。　人の意見に対しても寛容でいられるということです。　相手を批判や攻撃することなく、一旦受け止めることができる。　・・アンガーやアドラーに通じるものがここにも見つかりました。

暑さも少し和らいだかと、自転車で一回りしてきました。　前回（8/1)と逆回りに、Around Chichibu 外周コースを三峰口駅周りで・・。　やっぱりバテましたね。　今回はほとんど休みなく走ったので、72.3Kmを、3時間半とちょっとで・・。