アドラー心理学についてのビデオレクチャーがあったので覗いてみました。アドラーの「目的論」はとても有名なので、ご存知の方も多いと思います。今の自分を作っているのは、過去が「原因」となっているのではなく、「目的」を持って、その選択をしているのだということです。

少し厳しい言い方になるかもしれませんが、例えばひきこもって仕事をしていない（できない）人は、過去に何らかの原因があってひきこもりになったことを重要視するのではなく、自分なりの目的があってひきこもっているという考え方です。実はひきこもりたくて（ひきこもるしか方法が見つからず）、ひきこもっている。つまりひきこもることを自分で選択している・・ということになります。

ここにこうしていることがラクチンだったり、家族がはれ物に触るみたいに扱ってくれたり、家事も何もかもしないで済ませられたり、黙っていてもご飯が出てきたり・・。　仕事をすれば嫌な思いもしなければならないし、もしかしたら怒鳴られるかもしれないし、厳しいノルマもあるかもしれないし、人間関係で悩んでしまうこともあるかもしれない。　でもここにこうしていられれば、自分が楽にいられるので、「ひきこもるということを、選んでいる」。

フロイトやユングは「原因」を突き止めていくという考え方です。　でもアドラーだけが「目的」を見ている。無意識のうちであっても自分の意志を持って、その人なりの未来を選択している・・という考え方に私は近しいものを感じます。　・・まだまだ勉強していきたいです。